Bonjour! LUNAと申します。
私は、大学を1年休学して、フランスでワーキングホリデーを経験しました。
日本の失業率はおよそ2.7%程度であるのに比べ、フランスの失業率は約7%。
そんな高い失業率の中で、外国人が仕事を探すのは至難の技では?と心配される方もいるのではないでしょうか。
そんな心配をよそに、意外にもフランスで仕事を見つけることはできます。
まだ学生で、スキルも専門性も何もなかった私も、渡航後すぐに仕事を見つけられました。
実際にどのような仕事があるの?どうやって見つけるの?という疑問に答えるため、
今回はフランスワーホリのお仕事事情について、詳しく解説します。
どのような仕事があるの?
フランスでのワーホリは、期間が1年と決まっているので、正社員の仕事を探すのは難しいです。
なので、大半の方は時給でお仕事をすることになります。
それでは、実際どのような仕事があるのでしょうか?
例を挙げながら、具体的に見ていきましょう!
日本食レストラン
サービス、キッチン、どちらも頻繁に募集があります。
サービススタッフの場合、接客や電話対応でフランス語力が必要とされますが、ひとまず英語ができれば雇用してくれるレストランもありました。
キッチンスタッフの場合は、語学力不問のケースもあります。
日本食の人気が高まっており、飲食業界の求人が圧倒的に多いです。
余談ですが、賄いで日本食を食べられるのは本当にありがたいです。
パティスリー
パリには、日本人が手掛けている有名パティスリーがたくさんあります。
販売員は比較的高頻度で募集されていますが、パティシエの募集は少なめです。
お花屋さん
フラワーアレンジメント留学が存在するほど、素晴らしい技術を持つフランスには、お花屋さんがコンビニのように数多く存在します。
フローリストとして修行を積みたい方には、特におすすめのお仕事です。
ベビーシッター
共働きの多いフランスでは、ベビーシッターの求人が多いです。
「ベビー」と付きますが3~10歳程度のお子さんの面倒を見ることがほとんどです。
また、日仏夫婦やフランス在住の日本人夫婦の中には「子供に日本語で接してくれる人を探している」、「日本文化を教えてほしい」と望まれる方もいらっしゃいます。
このような場合、語学力を必要としないので、フランス語に自信がない方でも安心です。
オーペア
雇い主のご家庭に住まわせてもらいながら、ベビーシッティングをします。
子供は、大人に比べて使う単語が簡単なため、比較的理解しやすいです。
さらに、家族の会話の中で、生きたフランス語を学べる良い機会になります。
家族の一員として加わるようなものなので、フランス文化を体験しながら生活できるのも、ひとつのメリットです。
美容師
パリには、日本人オーナーの美容室が数多く存在し、定期的に募集もあります。
それぞれのサロンから募集が出ているほか、フリーランスで出張カットを実施している方もいるようです。
高い語学力をお持ちの方は、ファッションやモードの本場・パリの美容室で、本場の空気を感じながら修行されるのも良いかもしれません。
【番外編】犬の散歩
レストランでも犬の入店が許可されているほどドッグフレンドリーなフランスでは、犬を飼っている方が本当に多いです。
どうしても散歩の時間が取れない方が、犬の散歩をバイトとして募集していることもあります。
個人間でお願いするケースがほとんどなので、お小遣い程度のお給料しか発生しないそうですが、犬好きには嬉しいバイトですよね!
お給料はどのくらいもらえるのか?
それでは、時給はどの程度なのでしょうか。
現在、フランスの法定最低賃金(SMICと呼ばれます)は、時給11.27ユーロ(約1,800円)と定められています。
逆にこの金額を下回る場合は、法律違反となります。
上記で挙げた仕事のほとんどの時給が、法定最低賃金での募集です。
飲食業の場合は、時給に加えてチップが加算されることもあります。
単価の高いレストランで働くと、チップの金額も上がるため、チップだけで月100ユーロを超えることもあるそうです。
チップが多い=客単価が高い、つまりサービスの行き届いた良いレストランのため、比較的高いフランス語力を求められますが、語学力に自信がある方にはおすすめのお仕事です。
一方で、例外的なのは「オーペア」です。
家賃や光熱費、食費などが一切かからない代わりに、お給料を週単位や月単位で契約するケースが多いです。
お給料や契約時間、曜日をきちんと決めておかないと、後々トラブルの元にもなりかねません。
事前に、働く時間とそれ以外の時間、金銭に関わる事柄全般を明確にしておくことをおすすめします。
仕事の探し方
上記で挙げた通り、たくさんの種類の仕事があります。
それでは、実際にはどのような方法で仕事を探すのでしょうか?
私が実際に経験、見聞きした方法は以下の通りです。
日本人向けサイトを利用する
フランスでは在仏邦人向けのサイトがいくつか存在します。
そのサイトに求人情報が載ることが多いので、日系企業・日系店でお探しの方は、まずこちらの2サイトをチェックしてみることをおすすめします。
Mix B: https://fra.mixb.net/
OVNI: https://ovninavi.com/
実際に私は、Mix Bで出ていた気になる求人にメールをしてみたところ、すぐに履歴書を持って来るよう返信があり、渡仏して2週間後には働き始めていました。
「フランスで仕事が見つかるだろうか。」という不安をお持ちの方は、渡仏前から上記サイトを確認してみてください。
フランスの求人サイトから応募する
日本の「タウンワーク」のような求人サイトは、もちろんフランスにも存在しています。
(Indeed, LinkedIn, Jooble, Jobijoba等)
高いフランス語力をお持ちの方は、現地サイトから応募することも一つの方法です。
気になるお店のSNSをチェック
これは飲食店によくあるケースですが、自店のSNSで求人を出していることもあります。
働きたいお店がある場合は、まずそのお店のSNSをチェックしてみるといいかもしれません。
タイミングよく募集が出ている場合は、すぐにコンタクトしてみましょう!
働きたいお店へ直談判しに行く
少し勇気の必要な方法ですが、直談判しに行くこともひとつの方法です。
運が良ければ、実際に雇ってもらえる可能性もあります。
一度しかないワーホリ、思い切って行動に移してみてはいかがでしょうか。
知人の紹介
ベビーシッターやオーペアの場合、知人の紹介を通してスタートすることが多いです。
また、日頃から仕事を探していることを口に出しておくと、「あのお店で人を探しているらしいよ」と情報が入ってくることもあります。
私も、知人に紹介され、ボルドー近くの田舎でオーペアをしながら、ひと夏を過ごしました。
まとめ
意外にも、ワーホリ向けの仕事が多く存在しているフランス。
しかし、どこの国でもそうですが、求人が集まるのは都会です。
「フランスの田舎暮らしに憧れて、田舎で暮らすんだ!」という方は、仕事に就くのは難しいかもしれません。
私は、パリでの飲食業と田舎でのオーペア、どちらも経験しました。
パリのお店では、慌ただしい毎日を過ごしていましたが、チップも弾んでもらえたのが予期せぬサプライズ。
地道にチップ貯金を続けて、帰国前に目標にしていたお財布を購入することができました!
初めての飲食業でしたが、フランス人の食への姿勢を肌で感じることができ、自分の食への価値観を変えるきっかけになりました。
オーペアができたのは、働いていた飲食店で知り合った方の紹介のおかげです。
私ひとりでは、絶対に見つけることができない仕事だったと思います。
家賃・光熱費・食費は一切かからず、朝10時から18時頃まで、土日休みの条件で、週100ユーロでした。
安すぎる気もしますが、お家には大きなプールがあり、食事はレストランシェフのお手製、自分個人の部屋(キッチン・バス・トイレ付き)があったので、不満はありませんでした。
週末は近くに旅行もでき、フランス語漬けの夏を通して、会話力も鍛えられ、お金では買えない素晴らしい経験になりました。
最後に必要なのは、やはり「行動力」です。
とにかく行動してみれば、道は開けます!
フランスで、自分に合ったお仕事を見つけられると、きっとより良い滞在になるはずです。
コメント