こんにちは、現在台湾の大学に正規留学中の「旅好き台湾留学生」です。
正規留学というのは交換留学とは違い、海外の大学に入学して4年間海外で大学生活を送ります。
近年、台湾は留学先としての人気が高まっています。
その理由は豊かな文化や経済力の高さ、教育の充実などさまざまです。
しかし、留学生活にはメリットだけではなくデメリットも存在します。
そこで今回は、台湾留学のメリット・デメリットを生活面と学習面に分けて紹介していきたいと思います。
生活面のメリット
生活費が安い
台湾の物価は日本の約2/3程度で、食費や交通費は日本の約1/3程度です。
食費
台湾は基本的に外食文化で3食、外食がメインとなります。
もちろん外食と言ってもお店によって値段は様々です。大学近くのローカルなお店だと一食100元(460円)でお腹いっぱい食べられますが、台北で食事をすると一食200元を超えてきます。
それでも1000円以下の料金なので、日本と比べると安いです。
私の場合、食費は一ヶ月平均7000元(日本円で32,000円)ほどでした。
交通費
台湾の主な公共交通機関の運賃は、
MRT(台湾の地下鉄)→20元(93円)~
バス→18元(83円)~
日本と比べても非常に安いですよね。
また、台湾には「ubike」という無料で利用できる自転車が各所に置いてあります。
ubikeを利用することで、交通費をかけずに移動することができます。
健康にも金銭的にもありがたいですよね。
通信費
携帯会社やプランによっても異なりますが、台湾は日本よりも通信費が安いです。
私の場合、中華電信の一ヶ月データ使い放題プランで588元(2740円)。
もちろんこのプランよりも安いものもあります。
家賃
私は桃園という台湾で一番大きい国際空港がある市に住んでいます。
そこで一ヶ月10000元(46,500円)水道代等込みの部屋を借りて一人暮らしをしています。
学生で一万元を超える部屋は非常に高い方です。
大学の周りには学生向けの部屋が沢山あるので、安いところだと5000元ほどで借りることができます。
台湾の部屋は家具付きの場合が多く、クローゼットや洗濯機、冷蔵庫などの新品の家具が備え付けてあります。
しかし、台湾は外食文化ということもあり、キッチンは基本的には付いていません。
渡航費が安い
台湾は日本と同じアジア圏に位置しており、日本との距離が近く、渡航費が非常に安いです。
航空券は、安いシーズンで片道約2万円〜4万円ほど。
フライト時間も東京から約3時間ほどで着きます。
また、日本から荷物を送る場合もEMSの場合2,3日で届きます。
海外で生活すると様々なことが起こります。
なので、欧米圏やヨーロッパ圏に比べて行き来しやすい点はメリットであります。
治安が良い
台湾は比較的治安の良い国です。
夜一人で出歩かないようにしたり、人気の少ない場所を避けたりすれば、基本的には危ない目に合うことはありません。
しかし、観光地や夜市などでは、スリ等の犯罪被害に遭うケースもあるので注意が必要です。
多国籍の友人ができる
台湾は日本からだけでなくタイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア・韓国・中国・ヨーロッパ諸国など様々な国籍の学生が在籍しています。
学校生活の中で現地の学生はもちろんのこと、様々な国の留学生と交流する機会を得ることができます。
留学生同士の交流を通して国際的な視野や価値観を広げることができます。
海外旅行に行きやすい
台湾発の飛行機の航空券は非常に安いです。
なので、留学中に旅行をする人も多くいます。
実際、私も台湾から色々な国に旅行しています。
マレーシアやフィリピン、ベトナムなど安いシーズンだと往復2万円ほどで行けます。
そのため留学中に多くの国を訪れ、たくさんの経験を積むことができます。
生活面のデメリット
現地で頼れる人が少ない
欧米圏やヨーロッパ圏の国と比べて、台湾に知人がいるという方は少ないと思います。
なので、家族から離れ台湾で生活をすると困ったときに頼れる人がいないため、全て自分でなんとかしなくてはいけません。
例えば、留学に来てすぐスマホのデータ通信の契約に行ったり口座開設に行ったりと中国語がつたなくてもそれを一人でしなくてはいけません。
また、一人暮らしをする場合も賃貸契約を自分で全て行わなくてはいけないので大変です。
怪我をした時や病気になった場合も同じです。保険の手続きなども全て自分で行う上に相談できる人も少ないです。
しかし、それも自立を促す機会でもあります。
日本との習慣の違い
留学当初は、日本との習慣の違いに戸惑う人も多いです。
日本と同じような生活を送ることが難しく、留学に来て現地の生活に慣れるまで時間がかかります。
中にはホームシックになってしまう人や、食生活等の乱れから体調不良になってしまう人も少なくはありません。
しかし、これは台湾に限らず、どの国に留学に行っても起こりうることだと思います。
日本の就活情報が入ってこない
これは、正規留学をしている人に限ります。
日本の大学に通っている大学生に比べ、台湾の大学に通っていると全く就活の情報が入ってきません。
相談できる先輩も少ないので、自身で情報を集めなくてはいけないのは非常に大変です。
また、台湾の大学は9月入学、6,7月に卒業となるので就活の期間も調整するのが難しい。
しかし、日本企業だけでなく台湾の企業に就職できるチャンスも多いです。
学習面のメリット
中国語と英語の2つの言語の学習ができる
台湾で勉強していく中で、もちろん第一言語は中国語になります。
しかし、学科にもよりますが全て英語で行う授業も少なくありません。
私は国際企業学科に在籍しており、教科書や教授のPTTは基本全て英語になります。しかし、授業は中国語で行われます。
テストは中国語で出されるか英語で出されるかは教科によって異なりますが、どの教科も一定レベル以上の英語能力が必要となります。そのため必然的に中国語だけでなく英語のレベルも上がっていきます。
昨今では、英語を話せる人が増えています。しかし、中国系企業が積極的に世界進出している背景がありながらも中国語を話せる人はまだまだ少ない現状です。
英語と中国語が話せる人材は重宝され、就職の際も有利になります。
プログラミングのスキルを身につけられる
台湾はITに強い国の一つです。
そのため大学の授業にプログラミングの授業を取り入れている大学も多いです。
私が通っている大学は理系文系関係なく、すべての学科がプログラムを必修科目としています。
これからの世の中に必要となってくるスキルを身につけることができます。
学費が安い
台湾の大学の学費は、私立の大学でも1年間で30~50万円ほどとなります。
欧米諸国は1年間で400~600万円ほどかかるので、台湾留学は大幅にコストを抑えられます。
留学に行くにはお金がないからと言って諦めてしまう人も多いですが、実は台湾留学は日本の大学に行くよりも安いということも十分にありえるのです。
また、台湾では奨学金制度なども充実しています。
私の場合、一年目の授業料や寮費はすべて免除でした。そのため一年目は生活費以外ほとんどお金がかかっていません。
学習面のデメリット
授業についていくのが大変
前述の通り、授業は中国語と英語の二言語で進められていくことが多いです。
中国語だけの授業だとしても大学授業レベルになると専門用語が多く、授業についていけないことも多々あります。
そのため予習復習は必須となり、1日の授業が終わっても家で勉強をしなくてはなりません。
留学と聞いて思い浮かべる華やかな生活ではなく、かなりシビアなのが現状です。
日本のことを学べない
台湾に留学していると日本の法律や政治経済、税金の制度などを勉強できる機会が全くありません。
日本で生活していると大学の授業だけでなく、バイトなど日々の生活で学べる機会も多くありますが、台湾ではそのような機会がほとんどありません。
なので、これらの知識はすべて自分で調べて学ぶ必要があります。
まとめ
このように台湾留学には多くのメリットとデメリットがあります。
しかし、欧米圏やヨーロッパ圏などに比べて競争率が低い上に、これからの世の中に必要となってくる言語やスキルを身につけることできます。
語学や文化の違いの壁にぶつかることも多いですが、4年間を通して充実した日々と素晴らしい体験ができます。
今回の記事を通して、皆さんの進学の選択肢を広げる参考にしていただけたら嬉しいです。
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