留学について調べていると、必ずと言っていいほど「留学先では日本人と関わらない方がいい!」といったことが書かれていますよね。
理由は、
・英語力向上にならないから
・日本人に対して甘えが出てしまうから
・他の留学生と接する時間が減るから
など様々あります。
しかし本当に日本人を避けて留学生活を送るのがベストなのでしょうか?
結論から言いますと、必ずしもそうとは限りません。
私の留学体験をもとに、お話していきます。
英語を話したくても…
かくいう私も最初は「できるだけ日本人と関わらずに留学生活を送るぞ!」という強い気持ちを持って留学に臨んだのです。
数人の日本人が同じクラスにいましたが、同じ週に入学した中国人の女の子にお昼を一緒に食べようと自分から声をかけてみました。
快く受け入れてもらい、その場でもう1人中国人の女の子が加わり3人で近くの中華レストランへ向かいました。
なんと道中から食後まで全て中国語の会話で、唯一メニューを聞くときだけ英語で話してくれました。
(注文も中国語です!)
なんとか英語で話しかけてみたり、会話もわからないのにわかったフリをして頑張って話に入ってみようとしたり、試行錯誤しました…。
少しは英語で返してはくれるものの、なんとその状況が1週間も続いてしまったのです。
ある日、同じ女の子たちにお昼に誘ってもらいましたが、とうとう「寄るところがあるから…」と断り、どうしようかと考えながら一人で学食で食べていたところ同じクラスの日本人の男の子が話しかけてきてくれたのです。
英語で。
自己紹介で国籍を言っているので相手ももちろん私が日本人だと分かっていますが、英語で話しかけてもらえて嬉しかった私はその日本人の男の子と英語で会話をしながらお昼休みを過ごすことができました。
その後は国籍関係なくクラスの友人と積極的に関わるようにしました。
ある時、私、日本人の女の子、台湾人の女の子の3人でお昼を食べる機会がありましたが、私たちは当たり前に最初から最後まで英語のみで会話を続けました。
私が中国人の女の子たちに求めていたのはこれだった~!
と思いました。
また、別の機会ですが、私、ベルギー人、フランス人数名、スイス人(ジュネーブ出身でフランス語を話す)、の数人で集まることがありました。全員同じ学校の友人です。
もうお分かりかもしれませんが、全員がフランス語しか話さないのです。
少しキレぎみに「私はフランス語がわからないからみんな英語を話して」と主張してみましたが、「1分だけ!」と言い、他の言語圏出身の友人数名が合流するまで止まりませんでした。
一人だけ私に対してすぐ「ごめんね」と言ってくれましたが、他の友人は「英語で説明して!」と言ってもフランス語で返して来るのです。
もしフランス留学中だったら大歓迎のシチュエーションだったと思います。
会話の中で助け合いができる
同じ言語、同じ文化圏で育った日本人同士だからこそ、相手が英語で伝えたいことがわかることがあります。
それは授業中でも友人たちと公園で話しているときも変わりません。
留学中は、先生から日本について話をふられることもたくさんあります。
ほかの日本人留学生が話していて言葉に詰まったとき、「日本語でこう言いたいんだろうな」とピンと来ることってありますよね。
その時はあなたの分かる範囲でいいので、ぜひ助け舟を出してあげてください。
滞在数ヶ月目に、同じクラスになった留学したての日本人の女の子が授業中に困っていました。その時に少しフォローを入れたことがきっかけで、仲良くなることができました。
もちろん私が助けてばかりではありません。
学生寮に集まってみんなで各国の料理をする機会がありましたが、料理の苦手な私はその女の子にほぼ全般和食づくりを担当してもらったことがありました。(私の担当は皿洗いです。)
本当に助かりました。
異国の地で頑張っているもの同士、切磋琢磨していけたら最高だと思いませんか?
自分以外の日本人も英語力向上したいと頑張っている
私がたまたま周りの日本人に恵まれていたからかもしれませんが、留学先で日本人と2人で話す機会があっても私たちは必ず英語で会話をしていました。どの日本人もそうでした。
もちろん中には甘えを捨てきれない人や日本語で話しかけてくる人が周りにいるかもしれません。
その時はあなたから「せっかくだから英語で会話してみよう」と言い出してみてはいかがでしょうか。
ただ、留学生活の中で日本語がゼロだったわけではありません。
一つ強烈に脳裏に焼き付いているエピソードがあるので紹介します。
学生寮で友人数人と会話しているとき、とある国の友人P君が自国のボードゲームを持ってきてくれました。その中で私だけプレイしたことがありませんでした。
P君がその場にいた日本人の男の子に「俺がゲームのセッティングをしている間、彼女(私)にさっと日本語でルールの説明をしてあげて。少しややこしいんだ」と英語で言いました。
日本人の男の子とは友人になって数か月たっていましたが、その時初めて彼の日本語を聞きました。ゴリゴリの関西弁だったのです。
関西出身とは知っていましたが英語でしか会話をしたことがなく、見知った顔と声から(関西弁の)日本語が聞こえてくるのが違和感で仕方ありませんでした。
日本語を話していることに違和感を覚えるほど、我々の日常会話は当たり前のように英語で繰り広げられていたことが分かりますよね。
まとめ
私は国籍問わず日本人とも英語で積極的に接する留学生活でしたが、クラスはIntermediate→Upper Intermediate→Advancedと着実に上がっていきました。
留学から帰国後、数人の日本人の友達とは今でも仲良くしており、飛行機の距離でも年に何回か会うくらいの深い付き合いになれたのはとても嬉しいことだと思います。
せっかく大金を出して留学をしているので、頑張って英語力を向上したい人がほとんどだと思います。そこには日本人も外国人も関係なく、みんな英語を通じて異国で頑張る仲間だと言えますね。
日本人と絡みましょう、ではなく、留学先で日本人をむやみに避けるのはやめてみるのはいかがでしょう?という内容の記事でした。
あなたも留学先で出会う日本人も、みな英語力を向上したいのは一緒ですよね。
ぜひクラスメイトとして、助け合って楽しい留学生活を送ってみてください。
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