わたしはこれまでに、カナダと韓国の2ヵ国で留学を経験しました。
大学在学中に2度カナダへ留学し、現在は韓国で社会人留学をしています。
海外で生活すると、いろんな意味でカルチャーショックを受けることがあります。
「これは日本と違って良いな」
「いや、これは日本の方が素敵だな」など。
わたしがカナダの語学学校で勉強していたときも、「日本の学校と異なる」と感じた点はもちろんたくさんありましたし、現在は留学中の韓国で「カナダの語学学校と異なる」と感じている部分もあります。
そこで今回は、2ヵ国留学を経験したわたしが、カナダと韓国の「語学学校」の違いについてお話します。
2ヵ国の留学を経て感じた3つの違い
わたしはカナダ留学中、バンクーバーにある民間の語学学校に通っていました。
また韓国では、大学の敷地内にある「語学堂」と呼ばれる語学学校に通っています。
語学学校と言っても仕組みが少し異なるので完璧な比較対象にはなりませんが、2つの語学学校でそれぞれ数ヵ月間過ごしてみて、以下の3つの違いを感じました。
・学習方法
・授業の雰囲気
・授業外の活動
学習方法
カナダ
わたしが通っていたカナダの語学学校は、午前9時から午後3時過ぎまで授業がありました。
午前中はレベル別に分けられたクラスで授業を受け、午後からは好きな授業を選択できるシステムです。
選択授業は「歌」「ボードゲーム」「語彙やことわざ」などジャンルはさまざまで、自分が興味のある授業を選べます。
英語の歌を歌ったり、英語でボードゲームの説明をしたり。
「教科書で学習する」というよりかは、歌やゲームなどのあらゆる教材をもとに、体験しながら英語を学習するという感覚に近かったように感じます。
韓国
逆に韓国は、日本の学校とよく似ています。
一般的に言う「座学」で、教科書の内容に沿って授業が進められます。
授業は午前9時から午後1時までで、こちらもレベル別に分けられたクラスで授業を受けます。
学習スタイルとしては、まず文法を学び、リスニング、リーディング、ライティングの順番に学習、そしてその中でスピーキングの時間も設けられていました。
わたしが通っている学校は4技能をまんべんなく学習しますが、文法を重視する学校やスピーキングを重視する学校もありさまざまです。
体験的に学習するカナダの語学学校と、教科書に沿って学習する韓国の語学学校(語学堂)。
わたしが2ヵ国の留学生活で最も違いを感じたのは、この「学習方法」でした。
授業の雰囲気
カナダ
まずカナダは、先生も生徒も明るい!
授業を楽しんでいる先生、今日は何をするのかとワクワクしている生徒。
国際色も豊かで、アジアのみならずヨーロッパやメキシコから来ている生徒も多く、授業中は積極的に発言します。
はじめこそ戸惑いはあったものの、そんな温かい空間が次第に心地よく感じ、間違いを恐れずに発表や質問をする、日本ではあまり味わうことのできなかった経験ができました。
学校に行けば大好きな仲間に会え、楽しく学習できる、まさに学校に行く楽しさを感じられる日々でした。
韓国
韓国の語学堂の雰囲気は、日本の学校と似ています。
正直に言うと、カナダの語学学校のような、キラキラした雰囲気ではありません。
わたしが通っている語学堂はベトナム人が半数以上を占め、次いで日本人や中国人、ミャンマー人が多いです。
大半の生徒がアジア人という理由からか、カナダ留学で経験した「授業中に質問や意見が飛び交う」ようなことはあまりありません。
先生が韓国語で説明し、生徒はそれを真似て発音したり、黙々と文法の練習問題を解いたりします。
中には、スマホや居眠りをしている生徒もちらほら。
日本の学校のスタイルに近いですよね。
留学は贅沢品だと考えていたわたしは、この光景を目の当たりにしたときは驚きました。
ただし、重要なことは、周りに流されないこと。
周りの生徒が授業に消極的でも、自分は自分のできることをする。
どの国に留学したとしても、自分の留学の「ゴール」を明確に持っておくことが大切だと考えます。
授業外の活動
カナダ
カナダの語学学校では、ハロウィンやクリスマス、イースターなど、季節の行事に合わせて行うイベントがたくさんありました。
ハロウィンでは、生徒も先生もみんなで仮装。
大きいパンプキンでジャックオランタンを作ったりもしました。
また、クリスマスには教室をクリスマス仕様に飾り付け、プレゼント交換まで。
生徒だけでなく先生も一緒になって楽しむ光景が新鮮で、貴重な経験でした。
韓国
韓国では、韓国の文化を体験する活動が多いです。
韓国の国技であるテコンドーの歴史を学習するためにテコンドー場に行ったり、韓国の伝統仮面を作成したりもしました。
語学の学習だけでなく、その国の伝統的な文化について直接体験できる機会があったのは、カナダでの語学留学とは異なる点です。
授業外の学習を通じてたくさんのことが得られました。
まとめ
このように、語学学校の中だけでもさまざまな違いを経験しました。
どの国に行っても、多かれ少なかれ文化の違いはあるはずです。
そしてそれがいつも良い方向にいくとは限りません。
与えられた条件のもとで、自分が後悔のないように行動するのが大事だと思います。
これから留学に行かれる方は、ぜひ留学生活を楽しんでくださいね!
きっと忘れられない、最高の時間になるはずです。
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