こんにちは。
人生で3回留学をして現在は海外の大学に在籍している、ぽてとです。
今回は、中学3年生でニュージーランドへ語学留学した時の話をご紹介します。
なぜ中学生でニュージーランドへ
私が通っていた中高一貫の私立中学では中学3年生から高校1年生に進級する春休みに必ず全員が3週間留学をしなくてはいけないプログラムがありました。
そのため学年全員が一斉に旅立ちました。
2、3人が1組になって現地の方の家にホームステイをしながら提携している高校の一室を借りて、学年全員で英語の先生の授業を三週間受けながら、体験学習を通してニュージーランドの文化や歴史について触れていくというプログラムでした。
初めての留学でいきなり絶望
留学に参加したときの私の英語力は英検三級。
自分で道を聞いたり、オーダーしたりとトラベル英会話程度はできていました。
さらに、通っていた中学校が英語教育に力を入れていたため、ネイティブの先生の授業が多く、難しい話以外は理解できていました。なので、留学に行っても何とかなるだろうと思っていました。
そして中学の卒業式が終わった翌日。いつかは留学したいと思っていたのですごくワクワクした気持ちでニュージーランドに飛び立ちました。
そして、到着後すぐにホームステイ先に派遣されました。
しかし、私はいきなり絶望します。
ネイティブの人の英語が早すぎて、何を言っているのか正確にわからない
自分が話す英語が正確に伝わらない
一気に不安になりました。
家に着いた後も家の設備などの説明を受けますが、よくわからず何度も聞き直しました。
特にホームステイ先の12歳の子供の英語が早すぎて、
年齢が近いのにあまり親しくなれないかも!
とショックでした。
いかに中学校のネイティブの先生がゆっくり話してくれていたかがよくわかりました。
個人的に一番辛かったことは、自分たちが聞き取れなかったせいで何かを間違えたりしてしまった際にネイティブのホストファミリーたちが自分たちの名前を出して会話している時です。
この国で頼れるのはホストファミリーだけだと思っていたので、
怒らせてしまったらどうしよう
と思っていたのを思い出します。
カルチャーショックで苦しむ
言語の壁以外でも大きな壁が立ちはだかりました。
それは、食文化です。
日本を含むアジア圏では食にこだわる傾向があります。
アジア圏の国では、繊細な味付けの麺類、米類の料理を食べることができます。また、日本食屋さんも多く、いつでも日本食を食べることができます。
しかし、ニュージーランドを含む非アジア圏では食事にあまりこだわりがない印象でした。
ホストファミリーにもよりますが、朝はシリアル、昼はサンドウィッチとりんごを一つ、夜はトーストに豆の煮込みといったメニューが頻繁に出てくることもあり、辛いと感じていました。
学校の授業を通してわだかまりを解消
学校ではニュージーランドの文化や歴史などの背景を学んでいました。
一番心に残ったのは、食文化の授業と歴史の授業です。
ニュージーランドの歴史にはマオリ族という先住民族を白人が迫害していたという歴史があります。
現在でも格差が残っており、それを解消するために政府が政策を打ち出し、お互いをリスペクトしようと積極的にマオリ文化を残しているそうです。
お互いをリスペクトし合うことで平和が保たれているとのことです。
食文化もイギリススタイルがそのまま入ってきているため、自宅ではファストフードのような軽食が多いそうです。
その話を聞いて、自分はニュージーランドの文化をリスペクトしていなかったことが、非常に失礼だったということに気が付けました。
それ以降、食事の際に感謝を伝えるなどリスペクトしようと心がけたところ、ホストファミリーもよく日本の文化を聞いてくれるようになり、交流が盛んになりました。
大きな成長を遂げて帰国
本当に言語面でも文化面でも辛いことが多かったですが、三週間の留学を遂げ、無事日本に帰国しました。
たった3週間でしたが、度胸が着いた留学になりました。
初めて親がいない国で、自分がなんとかしないといけない状況になり、精神的に自立したと思います。
留学以前は、英語に自信がなく、英語が話せないと言っていましたが、
ホストファミリーに
「言語に完璧はない。その歳で意思疎通できる時点で上等だ」
と言われてなんとか伝わってくれればいいと文法がめちゃくちゃでも英語を使うようになりました。
使っているうちに周りとの交流も増えて楽しかったです。
こうして
出川イングリッシュでもいける!
でももっと理解したいし、深い話もしたい!
と決意して帰国し、猛勉強の末、数年後には本当に海外の大学に正規留学しています。
この中学生の時の経験がなかったら、また違う国に一人で留学することも、海外の大学に進学することもなかったです。
当時は辛かったですが、今は楽しく留学生活を楽しめています!
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