こんにちは、昨年ノルウェーで半年間の留学を経験しましたNoaharoです。
私はELTSのスコア、GPAの点数を使い、大学の交換留学制度を利用しました。
ノルウェーは「厳しい気候で過ごしにくい」というイメージを持つ方が多いと思います。そのため、まだまだ留学先としてはマイナーで、インターネットで調べても十分な情報が出てこないのも事実です。
しかし、北欧特有のかわいらしい街並みや豊かな自然、教育水準の高さから人気が高まっている地域でもあります。
今回は、そんなノルウェー留学の「メリット・デメリット」について、生活面・学習面に分けてご紹介していきます。
生活面のメリット
まず、ノルウェー留学における生活面のメリットからご紹介します。
生活面のメリットは大きく4つあります。
- 豊かな自然
- 様々な文化が混在している
- 治安が良い
- 幸福度ランキングで常に上位
それでは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
豊かな自然
ノルウェーの魅力は何といっても、豊かな自然の中で過ごせるということです。
夏は白夜であり、冬は日がほとんど昇らないなど、日本では考えられないような環境です。
冬の寒さや暗さに慣れるまでは大変ですが、オーロラを日常的に見たり、白夜の時期に時間を気にせず外出できる経験は、非常に貴重なものです。
週末には、ハイキングをしたり、雪そりをしたり、人と自然の繋がりを大切にする時間を過ごすことができます。
様々な文化が混在している
ノルウェーは移民が多い国です。
そのため日常生活の中で、様々な人種の方々を目にします。
ノルウェーに移民が多い理由としては、移民への社会福祉・教育へのサポートが大きいことが挙げられます。
日本人は少ないですが、多国籍な環境で生活をするのが当たり前の国です。
そのため、人種差別を受ける心配は限りなく少ないです。
生活していて、とても平和で偏見が少ない場所なんだと実感できます。
治安が良い
ノルウェーは非常に治安が良いです。
一般的に「海外で夜に一人で外出するのは危険だ」と言われますが、ノルウェーでは正直、一人で歩くことに恐怖心を抱くことはありません。
幸福度ランキングで常に上位
北欧の国々が常に上位を占めています。
このランキングは、1人あたりのGDPや人生選択の自由などを基準に評価されています。
生活をしていて痛感するのは、子育てしやすい環境であることです。
公立の場合、大学まで学費が無料。また男性が平日に育児をしている様子も多く見られます。
さらに、男性・女性関係なく、家族との時間を大切にしていることを肌で感じられます。
生活面のデメリット
続いては、生活面のデメリットをご紹介します。
- 物価が高い
- 娯楽が少ない
- ノルウェーの母語はノルウェー語
それでは、それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
物価が高い
ノルウェーの物価は日本の約3倍ほど。
消費税も25%と非常に高いです。
外食は特に高いと感じます。
バーガーキングのシンプルなセットでも日本円で2,000円ほどします。
また、ノルウェーではアルコール類の価格も高いです。
日本とノルウェーのビールの価格を比較すると、以下の通りです。
スーパーマーケット (一缶:500ml) | 飲食店 | |
---|---|---|
ノルウェー | 500円 | 1,000円以上 |
日本 | 200円~300円 | 600円 |
ノルウェーでは、特にアルコール類や外食の際に、日本との物価差を強く感じることがあります。
娯楽が少ない
ノルウェーはどの地域でも比較的田舎であり、日本のように多くの娯楽施設があるわけではありません。
映画館やショッピングモールくらいしかありません。
そのため、休日に何をしようか悩むこともあると思います。
私の場合は、家の中で娯楽を見つけたり、自然と触れ合うことでリフレッシュしたりしていました。
日本では気付けなかった、新たな楽しみの視点を見つけることもできると思います。
ノルウェーの母語はノルウェー語
母語がノルウェー語なので、街中で見かけるものは全てノルウェー語表記です。
そのため、留学したてでノルウェー語に慣れていない時期は、生活に苦労すると思います。
しかし、ノルウェー人はどの年代の方でも一般的に英語を話すことができます。
生活の中で困ったことがあれば、英語で質問すれば英語で丁寧に教えてくれます。
学習面のメリット
次は、学習面についてです。
まずは、学習面のメリットからご紹介します。
メリットは大きく2つあります。
- 二言語学べる
- 先生が熱心に学習をサポートしてくれる
それでは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
二言語学べる
前述の通り、ノルウェーの母語はノルウェー語です。
しかし、大学では英語のコースも用意されています。
そのため、ノルウェーに英語留学をすることもできます。
もちろんノルウェー語の科目も多く開講されているので、ノルウェー留学では2つの言語に触れることができます。
先生が熱心に学習をサポートしてくれる
ノルウェー人は一般的に穏やかで温厚な性格を持っています。
大学の先生に相談や質問をする際、先生方は快く時間を割いてくれて、丁寧に対応してくれました。
また、日本人は他のヨーロッパからの留学生よりも英語が苦手であることに理解を示してくれたり、遠く離れた場所から来たことに対しても気にかけてくれる様子があり、嬉しかったです。
学習面のデメリット
最後に学習面のデメリットをご紹介します。
- 聞きなれた英語ではない
- 膨大な学習量
それでは、それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
聞きなれた英語ではない
前述の通り、ほとんどのノルウェー人が英語を話すことができます。
しかし、人によっては発音や表現に独自の癖があります。
若い世代はよりネイティブに近い英語を話しますが、大学の教授の中には、聞き取りにくい英語を話す方もいました。
英語留学で、ネイティブな英語を学びたい方にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
膨大な学習量
予習や復習の量が多く、学習量に慣れるまでが大変だと感じることがあります。
私は英語留学をしていましたが、毎時間何十ページもの英語文献を読んで授業に参加することが一般的でした。
また、与えられたテーマに対して自分の見解を常に求められる環境でしたので、授業についていくのに必死でした。
しかし、そのような経験のおかげで、日常生活や社会問題に対して関心を持つようになり、身近な問題に対しても意識を向けることができるようになりました。
最後に
今回はノルウェー留学のメリット・デメリットをお伝えしました。
ノルウェーはまだまだマイナーな留学先です。
しかし、ノルウェーは豊かな自然の中でゆったりとした生活ができ、学習に集中できる環境であることは間違いありません。
留学は、単に「語学を学ぶ」だけではないと思います。
その国ならではの環境や文化、考え方に触れることができるのが大きな魅力です。
ノルウェーでは、ノルウェー語と英語の二言語に触れられることや、オーロラや白夜など貴重な自然現象が見られることなど、他にはないノルウェー独自の環境がたくさんあります。
皆さんの留学準備に少しでもお役立ちできたら嬉しいです。
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