近年、語学留学だけでなくK-POP留学やダンス留学でも話題の韓国。
日本から近く時差もないため、留学先としても人気の国です。
そこで今回は、韓国に留学経験のある私が、学習面と生活面に焦点を当てて、韓国留学のメリットとデメリットについてお伝えします。
韓国留学に興味のある方、韓国留学を検討している方はぜひ最後までご覧ください。(ここでは、語学堂留学を例に挙げています)
学習面のメリット
まず、韓国留学における学習面のメリットからご紹介します。
学習面のメリットは大きく3つあります。
- 授業料が安い
- 現地の大学生と交流できる
- 大学進学がしやすい
それでは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
授業料が安い
留学を検討する際、やはり金銭面での心配をする方が多いのではないでしょうか?
韓国の語学堂は、他の国の語学学校に比べ授業料が安い傾向にあります。
一般的な語学堂の学費の相場は、以下の通りです。
1学期(約3ヵ月間)で12万円~18万円ほど(学校や地域によって異なります)
成績優秀者には奨学金もあり!
一部の学校では、優秀な成績を収めた学生に対して授業料を減額する奨学金制度もあります。
授業料が安くなるだけでなく、学習へのモチベーションも高めることができるため一石二鳥ですよね。
授業料の安さと充実した奨学金制度は韓国留学における学習面での大きなメリットと言えます。
現地の大学生と交流できる
韓国の『語学堂』と呼ばれる語学学校は、大学の敷地内に位置します。
学部生と語学堂留学生の授業は別々ですが、一部の大学では現地の大学生との交流を促進するために、サークルや大学祭への参加を認めている場合があります。
また、一部の大学では『トウミ制度』を導入しているところもあります。
サークルやトウミ制度など、現地の韓国人学生と繋がる機会が多いことは、韓国留学の大きなメリットの一つです。
これらの活動を通じて、現地の人々と交流することで韓国語力が向上し、さらには新しい友人を作ることもできるでしょう。
大学進学がしやすい
海外の大学に進学を考える際、高いレベルの語学力が必要だと考える方も多いでしょう。
韓国の大学に進学する場合、他の国と比べて必要な語学力の水準は高くありません。
受験資格として韓国語能力試験(TOPIK)3級以上が必要である大学が多いですが、これは韓国語中級レベルです。
独学でも十分に取得可能で、語学堂に通いながらTOPIK3級を取得して大学進学をする学生もいます。
学習面のデメリット
続いては、学習面のデメリットをご紹介します。
- 日本人留学生が多い
- 授業だけでは韓国語の習得が難しい
それでは、それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
日本人留学生が多い
日本から近いことやK-POPの人気が高いことから、韓国へ留学する日本人は多い傾向にあります。
特にソウルは人気の都市であり、クラスのほとんどが日本人学生で占められるケースも少なくありません。
日本人留学生が多いということにはメリットもありますが、日本人同士で日本語を話してしまうなど語学を学習する上では大きなデメリットになる可能性もあります。
そのため日本人が少ない環境で勉学に励みたい方は、ソウルなどの都市部ではなく地方への留学をおすすめします。
地方だと日本人学生が少なく、学費や物価も安い!
留学先を選ぶ際は、住みやすさだけでなく学習環境も考慮すると良いですね。
授業だけでは韓国語の習得が難しい
韓国の語学堂では、半日授業が一般的です。
そのため韓国語力を向上させるには、授業時間以外にも放課後や休日に勉強したり、友だちと交流したりする機会を積極的に設ける必要があります。
また、学期間の休みも長いので、長期休暇の過ごし方も重要です。
韓国留学をしても、自然に韓国語がマスターできるとは限りません。
積極的に韓国語に触れる時間を作ることが大切です。現地での生活や交流を通じて、日常的に韓国語を使う機会を増やし、韓国語力を向上させていきましょう。
生活面のメリット
次は、生活面についてです。
まずは、生活面のメリットからご紹介します。
メリットは大きく3つあります。
- 治安が良い
- 日本食レストランが多い
- 公共交通機関が安い
それでは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
治安が良い
韓国は、世界的にも比較的治安が良い国です。
CCTV(防犯カメラ)が街中の至るところに設置されているため、レストランなどで荷物を置いたまま席を外す光景もよく見られます。
とはいえ、交通量が多く危険な地域もあり、観光客を狙ったぼったくりのケースも報告されています。
治安が良いからと言って安心しすぎないよう、細心の注意を払いましょう。
日本食レストランが多い
日本食レストランが多いことも海外で生活をする上でのメリットです。
海外で長期間過ごしていると、日本食が恋しくなることがあります。
また、合わない食生活が原因で海外生活が苦しくなるケースも珍しくありません。
しかし、韓国では寿司やラーメン、カレー、居酒屋など、様々な種類の日本食を楽しむことができます。
また、日本の調味料に関しては値段が2倍ほどになりますが、スーパーで手に入るので家で料理をするときも困ることはないでしょう。
国によっては日本食レストランが少なかったり、日本の調味料を手に入れるのが難しい場合があります。
しかし、韓国では日本食レストランが多く、日本の調味料も手に入れやすいため、日本食を身近に感じることができます。
公共交通機関が安い
韓国では公共交通機関の料金が安いです。
地下鉄やバス、タクシーなどの料金は日本に比べて安く、特にタクシーは学生でも多く利用しています。
ソウルの主な公共交通機関の料金は以下の通りです。(交通カードを利用した場合)
主な公共交通機関 | 料金 |
---|---|
地下鉄 | 10kmまでは、一律1,400ウォン(約155円) 10km〜50kmまでの距離では、5kmごとに100ウォンずつ料金が上がります。 |
バス | 1,200~1,500ウォン(約135円〜165円) |
タクシー | 1.6kmまで基本料金4,800ウォン(約530円) それ以降は、131mもしくは30秒ごとに100ウォン加算されます。1.6km1.6km1.6km |
交通ICカードを利用することで、地下鉄やバスの乗り換え時に割引が適用される!
交通ICカードを利用すると、地下鉄やバスを乗り換える際に割引が適用されます。
例えば、バス(地下鉄)を降りてから30分以内に乗り換える場合、乗換先のバス(地下鉄)の料金が無料になる仕組みなどです。
留学生活において、交通費の出費を抑えられるのは非常に大きいです。
生活面のデメリット
最後に生活面のデメリットをご紹介します。
- 家の保証金が高い
- 韓国語力が低いと生活をする上で苦労することが多い
それでは、それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
家の保証金が高い
韓国ではホームステイが一般的ではないため、留学生は寮もしくはワンルームに住むケースがほとんどです。
寮に住む方は問題ありませんが、ワンルームを契約する際には保証金が必要です。
ワンルームの保証金が100万円かかることも。
ワンルームの保証金の相場は50万円~100万円で、地域や部屋の広さによって異なります。
問題がなければ退去時に保証金が返金されますが、入居時にまとまった金額を支払わなければならないという点は留学生活において非常に負担になります。
韓国語力が低いと生活をする上で苦労することが多い
英語が多少通じる場合もありますが、基本的には韓国語のみであるため、ある程度の韓国語力がないと買い物をするだけでも一苦労でしょう。
また、留学生活の初めには、家や携帯の契約、銀行口座開設などの手続きが多くあります。韓国語に慣れていない場合、これらの手続きにはかなりの時間がかかるかもしれません。
学校で学ぶことができた英語とは異なり、韓国語はゼロから勉強する必要があります。
もちろん韓国語を勉強するために留学に行くのですが、留学前に少しでも韓国語に触れておくことをおすすめします。
まとめ
今回は、韓国留学のメリット・デメリットを学習面と生活面に分けてお伝えしました。
デメリットも存在しますが、日本との類似点が多いため韓国は過ごしやすい国だと感じます。
また、韓国留学は語学を学ぶだけでなく、食事マナーや家のゴミ出し方法、交通ルールなど、韓国の文化を学ぶこともできます。
これから韓国へ留学する方が、有意義で楽しい留学生活を送れますように!
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